地元の木で建てること
地元の木でお住まいを建てらるのは、理想ですが、
割高になってしまうこと、
山を管理する人手不足等で安定した品質の木材の確保が、
一般に流通してるものよりも難しい等の理由で、
なかなか地元の木を使用するのも難しいというのも現状です。
以前、地元の杉の売買が行われている、
上越木材共販市場で、木材の競り(せり)の様子や
上越市内の杉林を見学させていただいたことがあります。
木材は、↑のように丸太を山にして、この山ごとに売買されるそうです。
一見どの山も同じに見えてしましますが、
良い木材を見分けるポイントは、
・年輪の中心が真ん中にあること
・赤い部分の色が、黒っぽくなっていないこと
・節が少ないこと
ということです。
良い木材に育てるには「間伐」という作業が必要です。
「間伐」を調べてみると・・・
「間伐とは・・・混みあった森林から曲がったり弱ったりしている
スギやヒノキなどの針葉樹を抜きぎり、
森林の中を明るく保ち、 真っ直ぐ育てる為に必要な作業です。
間伐を行わない森林では樹木の生長がにぶく、
根を張ることも難しくなります。
森林の中は暗いため下生えも生えないので、水源涵養力、土壌保全能力の低い森林になります。」
出典:全国森林組合連合会HPより抜粋 http://www.zenmori.org/kanbatsu/
現在、日本の森林は、3割が国が所有する国有林、
7割は都道府県、市町村、企業、個人が所有しているそうです。
戦後に山々には大量に杉が植林されましたが、
今はその山の管理が行き届かないとうことが問題になっています。
管理されない森林では、よい木材が育たないのはもちろんのこと、
根っこが張らないために、山の保水力も保てず、土砂災害等のの原因にもなってしまいます。
今では、企業や個人ではなかなか管理しきれない場合も多いため、
企業や個人の方が集まり、「組合」つくって管理されているということです。
それでも森林を管理するのは、手間と時間とお金がかかるわりに、
木材の価格が安いため、割に合わず、
放置されてしまう山が多いというのが現状だということです。
それでも、
「地元の木で家を建てられたら、いいな。」
と思います。
現在、新潟県では少しでも地元の杉を普及しようと
県産材の木を使用したお住まいについて
使用量に応じて、県が助成してくれるという
「新潟県産材の家づくり支援事業」や、
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/546/176/01_koumuten_panhu_264903.pdf
妙高市では、上記と併用可能な、
「ふるさと妙高の家づくり事業」
などの助成金があります。