かたけん つれづれ日記

大工あがりの頑固おやじが造る こだわりの木の家

新月伐採

先日、
『ウチの木を使って家を建てたいんだけど・・・』
とお話をいただき
伐採をさせていただきました。





ご主人が生まれたとき
ご両親が植えてくださった杉の木です。
思い入れのある木を使って
自分の家を建てるなんて
いいですよね♪




ちょうどお話いただいて
新月が近かったので
?新月伐採?をしました。




新月伐採とは
秋から冬の
月が半分より欠けていく下弦のころから
見えなくなる新月に至る
1週間ほどの期間に伐採して
伐採したままの状態で
葉をつけたままその場で長期間乾燥させ
製材後自然乾燥させることです。





そうすると
なぜかは解明されていませんが

・燃えにくい
・カビに強い
・腐食に強い
・害虫に強い
・割れ狂いが生じにくい


などの建築材に適した材料を採取することができる
と昔から言われているそうです。





せっかく大切な木を伐採するのですから
最高な時期に・・・
ということで
14日の新月に行ないました。



切込みを入れて
反対からチェーンソーで切りこんでいきます。
倒したい方向を見定めながら
切り込む位置を決めていきます。
真っ直ぐの木はいいのですが
枝が上の方で偏っていて重心が思い切り逆だったりすると





こんなふうに木に登り
ロープをかけて
ほかの木を使ってテコの原理で引いたり
くさびを打って叩いたりしながら倒していきます。




『ここに倒そう!と思ったトコちょうど倒れたときのあの感じね♪たまらんね〜』

そう言って器具を装着してひょいひょい高い木に登っていくんだから
スゴいです!!






また倒れる瞬間の
あの木のバキバキゆう音といい
体に響いてくる振動といい

ここまで届くわけないとわかっていながら
ついよけてしまうほど
ものすごい迫力でした!




ちょっとした加減でいつまでも倒れない木があったり
午後からは雨が降って冷え込み
大変そうでしたが
無事に伐採を終えました。




この木がどんなふうに生まれ変わってくれるのか
今からとっても楽しみですねッ(^^)